VMware Server 2.0 on Linux のゲストOS をコピーするならこうやっとけ!

VMware Server で仮想化された環境であれば、サーバのクラスタリングする時なんかでも、
ゲストOSをコピーすれば全く同じ環境を何個だって作ることができる。

これは作業効率良いし、仮想化の利点の1つだと言えます。

しかし、Windowsでサーバ管理する際に、WinSCPを利用してゲストOSをWindows側にコピーしてきてから、
さらに、WinSCPでコピー先のサーバにコピーするなんて手順を踏んでいたら、折角の作業効率が台無しです。

ゲストOSのコピーはこうやる!

ここでは、コピー元、コピー先のサーバが両方共 Linux の場合について説明します。
以後、コピー元のサーバを「サーバA」、コピー先のサーバを「サーバB」とします。

「サーバA」「サーバB」の /root にシンボリックリンクを作成しておく

作業簡略化のため、ゲストOSの配置先のシンボリックリンクを作成します。

ln -s /var/lib/vmware/Virtual\ Machines/ vmware
scpコマンドで「サーバA」から「サーバB」にゲストOSをコピーする。

パーミッションをそのままにコピーするため -p オプションを付加して実行します。


「サーバA」から実行する場合

scp -pr ~/vmware/[ゲストOSディレクトリ] root@[サーバBのIP]:~/vmware


「サーバB」から実行する場合

scp -pr root@[サーバAのIP]:~/vmware/[ゲストOSディレクトリ] ~/vmware

※ここでは、rootユーザで操作していますが、直接 root ユーザでログインできない設定にしている場合は、
直接ログインできるユーザでコピーを行ない、コピー後所有者の設定を行ってください。

コピーしたゲストOSを登録する

「サーバB」の VMware Infrastructure Web Access にアクセスします。

http://dl.dropbox.com/u/1047086/20100825/01.png

Commands - Add Virtual Machine to Inventory を選択して、コピーした vmx ファイルを選択します。

http://dl.dropbox.com/u/1047086/20100825/02.png

ゲストOSを起動します。

http://dl.dropbox.com/u/1047086/20100825/03.png

移動状況を選択
  • [コピーしました] を選択するとゲストOSに設定してあるIPアドレスがリセットされます。
  • [移動しました] を選択するとゲストOSに設定してあるIPアドレスが保持されます。

http://dl.dropbox.com/u/1047086/20100825/04.png

まとめ

これで、効率良くゲストOSをコピーすることができるようになりました。
ただ、ゲストOSがWindowsの場合はライセンスの兼ね合いもありますので、その辺は留意する必要がありますね。

Linuxであればライセンスの問題はないので、インストールから基本的な初期設定を完了した段階でゲストOSをバックアップしておけば、
汎用的に使えるゲストOSになりますね(・∀・)

おまけ

VMware Server のゲストOSを Windows から Linux にコピーして利用する場合は、*.vmxファイルに実行ビットを必要があります。

chmod a+x [ファイル名].vmx